夏と言えば楽しい休暇も待っていますが台風などの水害も多い時期。
ところで台風ってどのようにして生まれるものなんでしょうか?
意外と知らない台風の基礎知識についてお教えします。
そもそも台風はどうやって生まれる?
台風は、暖かい海面上で特定の条件が整ったときに発生します。
海面温度が約26.5℃以上になると大量の水蒸気が蒸発し、大気中に供給されます。
上昇気流により湿った空気が持ち上げられ、上空で冷やされると凝結して雲が形成されます。この過程で放出される潜熱が上昇気流を強化します。
ここで低気圧帯が発生すると、上昇する暖かく湿った空気を引き込みます。
さらに地球の自転による影響によって、上昇する空気が回転を始めます(北半球では反時計回り、南半球では時計回りに回転します)。
上昇気流と回転の強化により、中心部に渦が形成されます。この渦が組織化され、上昇気流が強化されると、台風の目が形成されます。
台風は暖かい海水からエネルギーを取り込み続けることで持続し、さらに強化されます。強風と降雨を伴いながら、進行方向に進んでいきます。
台風は年間どれくらい発生する?
台風の発生数は年によって変動しますが、平均的には年間25個から30個程度発生しています。
この数は、西太平洋や南シナ海など、台風が主に発生する地域での統計に基づいています。
日本を含むアジア地域では、毎年数個の台風が直接影響を与えることがあります。
その内、日本に上陸するのは平均して3、4個ですが最も多くの台風が日本に上陸した年は2004年。
なんと合計10個の台風が日本に上陸しました。この年は、特に台風の上陸数が多く、記録的な年となりました。
台風1号はいつ発生する?
毎年最初に発生する台風が1号ですが、一般的には1月から4月の間に発生することが多いです。
台風シーズンの始まりを示すこの台風1号は、特に春先にかけて発生することが多く見られます。
そして例年、8月と9月が最も脅威になりやすい月。
この時期は海水温が高く、台風が発生しやすいだけでなく、強力な台風が日本に接近・上陸する可能性が高いです。
また、夏から秋にかけての時期は、台風の影響で大雨や強風が発生しやすく、洪水や土砂災害などのリスクが高まります。
夏を楽しく過ごすためにも、ぜひ防災の意識を高めていきましょう。